花粉症の季節というと、スギやヒノキの花粉が飛散する2~4月の春をイメージする人が多いかと思いますが、それ以外の季節にも様々な植物の花粉が飛散し、アレルギー反応を引き起こします。
たとえば、春から夏にかけては、イネ科の植物であるカモガヤ(写真)。
1860年代に牧草として日本に輸入され、現在では北海道から九州に至る日本各地の道端、空き地、河原などあらゆる場所に生息しています。
そして、ちょうど今時分の夏の終わりから秋にかけては、キク科のヨモギ(写真)やブタクサ。
ヨモギは草餅やお灸で用いるモグサとして、私たちにとって馴染みのある植物である反面、花粉症の原因となるやっかいな面も持っています。また、ブタクサは、1960年代に国内で初めて報告された花粉症とされています。
こららの草は、スギやヒノキと比較すると、花粉の飛散距離が短いため、生育地域に近寄らないことが肝要です。暑さが落ち着いてくると、屋外での散策や運動が心地よく感じられますが、花粉症が気になる人は注意するようにしましょう。
堀 エリカ
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