今日5月31日は「世界禁煙デー」。たばこを吸わないことが一般的な社会習慣となるよう、世界保健機関(WHO)が1988年に定め、今日に至っています。
皆さんもご存知のように、たばこは肺がんなどのがんに加え、脳卒中や心筋梗塞などの循環器の病気、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器の病気などの原因となることがわかっています。また、その影響は、たばこを吸う本人はもちろんのこと、受動喫煙という形でたばこを吸わない周囲の人にも広く及びます。
特に若い時からたばこを吸い始めると、喫煙期間が長くなることなどにより健康への影響がとても大きなものに……。そのため、今年4月に民法が改正され、成人年齢が18歳へと引き下げられましたが、喫煙は飲酒などとともに20歳制限が引き続き維持されています。
私が兼任講師を務めている立教大学では、学生や教職員の健康を守るために、今日付けで「立教大学禁煙宣言」を発出。たばこを吸うことができる「指定喫煙場所」を、「卒煙支援エリア」と名称変更し、喫煙者がタバコから卒業できるようサポートするための場所と位置付けています。
喫煙は自分自身だけでなく周囲の人の健康にも影響を及ぼすことを、若い人はじめ一人一人が改めて認識するとともに、家庭や学校・職場、更には地域や社会などで禁煙への取り組みをより一層推進していくことが望まれます。
堀 エリカ
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